令和7年~令和8年度
基本方針

長きに亘るコロナ禍の影響もようやく薄れ、この2 年間で神青活動も従前の賑やかさを取り戻しました。しかしながら、今回の期代わりに伴い、正副会長経験者を含む15 名が卒業、会員数はついに80 名を割り込む見込みです。このうち20 名が来期までに卒業を迎え、更なる少人数化も想定される中で、「持続可能な」神青の形を模索することが今期の執行部に課せられた最大の課題であります。

戦後の混乱期より80 年近い年月を経て、世の中もまた、大きな変革期を迎えています。歴史上初めて直面する国内人口の減少、IT 技術やAI の発展に伴う産業構造の変容、そしてグローバル化の進展に伴う富の偏重は、これまで神社を支えてきた地域経済や地縁共同体を崩壊させつつあります。

しかし、だからこそ心の拠り所、日々の活力の源として、各神社が果たすことの出来る役割はむしろ拡張しているように思われます。そして、それぞれのお社がそうした社会の要請に応えることができるかどうかは、神職それぞれの修養に掛かっているのではないでしょうか。

昭和25 年の設立より先輩諸氏が連綿と紡いでこられた「教化」「親睦」を軸とした神青の活動を、いかに次世代へと繋いでゆくか。世の中が大きな変化を遂げつつある中で、いかに「本つ心」を失わずに社会のなかでの神社の役割を再定義してゆくか。これらは相似した課題であるように思えてなりません。

ご関係各位、先輩方におかれましては、厳しいご指導と温かなご理解ご協力を賜りますよう、伏してお願い申し上げる次第でございます。

会員の皆様には、社務・社業等でお忙しい日々かとは思いますが、ぜひとも神青活動にご理解・ご参加を賜りますよう、お願い申し上げます。